2014/09/01 ニュース
トヨタ、経産省から高圧水素タンクの製造認可を取得
 トヨタ自動車は8月29日、燃料電池自動車(FCV)用高圧水素タンクを製造する、登録容器製造業者としての認可を経済産業省から取得したと発表した。70MPaの高圧水素タンク製造業者として認可されたのは同社が初めてとしている。
 
 同社は今年度内からFCVセダンが発売されることをにらみ、自主検査で高圧水素タンクを製造する登録容器製造業者の認可取得の準備を進めていた。この認可取得には、高圧ガス保安協会(KHK)が定めた「KHKS 0102 容器等製造業者登録基準(2010)」に合格する必要があった。このため同社は、従来からの品質マネジメントシステムをベースに、品質マニュアルや容器検査規程などを整備。関連部品会社を含めて文書体系化された品質マネジメントシステムを確立し、6月にKHKの製造ライン検査で適合判定を得た。7月には中部近畿産業保安監督部に認可取得の申請書を提出し、今回の認可となった。この認可取得で、今後自社で検査員制度を制定し、社内で選定した検査員の自主検査によるタンク製造ができるようになる。同社はKHKの立会検査が不要になったことが、タンクやFCVの生産性向上、コスト低減につながると考えている。