環境省は8月29日、今年度の環境技術実証事業・ヒートアイランド対策技術分野で、実証対象技術を3件選定したと発表した。地中熱利用促進協会が同省の委託事業として選定したもので、今回の選定で今年度分の受け付けは終了した。
募集していた事業は、地中熱や下水熱などを利用したヒートポンプ空調システムの関連技術。募集していた「実証単位(A)システム全体」は2件、「実証単位(B)地中熱・下水等専用ヒートポンプ」は1件の申請があった。これを同協会が実証可能性や環境保全効果などを審査し、環境省が承認した。システム全体では、▽「山梨県中央市の道の駅とよとみにおける液状化対策グラベルドレーン活用の地中熱利用冷暖房システム」(申請者:秀建コンサルタント)、▽「鹿児島県薩摩川内市の株式会社日本地下技術川内支店における地中熱利用冷暖房システム」(日本地下技術)の申請が承認された。地中熱・下水等専用ヒートポンプ分野では、「MDI簡易ヒートポンプチラー MDIHP-L-W/W」(MDI)の提案が承認された。