岩谷産業は8月8日、純水素型燃料電池コージェネレーションシステムの研究開発と実証試験を他社と共同で始めると発表した。0.7kW程度の家庭用・業務用を想定した小型の純水素型燃料電池コージェネレーションシステムを開発し、世界初の商品化を目指す。同社は計画のうち、システムの実証試験とマーケティング、機器に使用する水素バーナーの開発を担当する。
同事業は、山口県が4月に公募した「平成26年度やまぐち産業戦略研究開発等補助金」の補助事業に採択され、実施されるもの。計画には同社のほか、連結子会社の山口リキッドハイドロジェン、東芝燃料電池システム、長府工産が参画する。各社の役務分担は、山口リキッドハイドロジェンが全体の取りまとめと県内での実証を担当。東芝燃料電池システムは純水素型燃料電池、長府工産は純水素ボイラー型貯湯ユニットをそれぞれ開発する。実証試験は、同社が山口県周南市に建設する水素ステーション(平成27年春開業予定)などで行い、水素ステーションから水素を供給するモデルを構築する。