環境省は8月1日、シグマパワージャネックスの「西予ウインドシステム発電事業に係る計画段階環境配慮書」への環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。環境大臣意見では、近隣住民への騒音や風車の影、生態系への配慮などを求めている。
西予ウインドシステム発電事業は、シグマパワージャネックスが愛媛県西予市(事業予定面積約1570ha)に、合計出力4万kW(2000~3000kW型機×14~20基を設置予定)の風力発電設備を建設するもの。6月17日に経済産業大臣から環境大臣に意見照会があり、今回はこれを受けて環境大臣が意見を提出した。環境大臣意見では、▽別の風力発電設備との累積的な影響が懸念されるため、住居地域への騒音を回避・低減するよう配慮する、▽同様に、風車の影の影響を回避・低減するよう配慮する、▽事業予定区域周辺に生息する猛禽類への重大な環境影響を回避するよう配慮する、▽施工時に渓流などへの土砂や濁水の流出を防止し、水生生物への影響を回避する、▽尾根部の森林伐開を避け、林縁部分を最小限にするなど森林の改変を最小限にとどめる、などを求めた。