三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC、横浜市)は7月30日、金沢市のごみ焼却発電設備「東部環境エネルギーセンター」の基幹改良工事を受注したと発表した。余熱利用設備、焼却設備、焼却ガス冷却設備など主要設備を更新し、設備の延命化と省エネルギー化を図る。工事の竣工は平成29年3月を見込んでいる。
同センターは、平成3年に三菱重工業が施工したものだが、経年劣化が目立っていた。焼却炉は処理能力125t/日のストーカ炉2炉と関連設備で構成され、付帯設備として出力3000kWの発電設備も備えている。今回の工事では、同社が特許を持つ「燃焼制御方法」を採用する一方、低空気比運転の達成などで排ガス量を減らし、消費電力を削減する。また、各種高効率モーターの採用などで省エネ化を図り、焼却処理時のCO2排出量を年間8%(約277t)以上削減する。