三菱重工業は6月4日、 新組織「分散電源事業推進室」を7月1日付でエネルギー・環境ドメイン内に新設すると発表した。エネルギー・環境ドメインと機械・設備システムドメインの2つのドメインに跨る分散電源製品事業を取りまとめ、製品の単体販売からパッケージ販売志向に転換する。今回の新設で、分散型電源事業は中長期的に事業規模3000億円超を目指す。
分散電源事業推進室は、社内の分散電源製品事業を束ねて総合力を発揮し、機動的に商域を開拓していくことを目指す。ここでは、航空機エンジン転用型ガスタービン、有機サイクル熱回収装置、蓄電システムなどを管掌する。人材面では、各製品部門の営業、技術などの代表者を選抜し発足する。営業面では、同社の既存のネットワークを活用するほか、海外の商談で窓口となる商社などとの協力関係も維持・発展させる。特定の国・地域の分散電源市場開拓にすでに着手しているエネルギー・環境ドメインの事業開発室などとも、必要に応じ連携するという。新組織の初代室長には、森本浩通・執行役員 エネルギー・環境ドメイン営業戦略総括部長(兼務)が就任する。