2014/05/28 ニュース
三菱電機、風力発電設備の発電量予測に貢献する風計測ライダを開発
 三菱電機は5月28日、風力発電設備の設置時に、発電量の予測精度を向上する風計測ライダを開発したと発表した。4月にオランダエネルギー研究センターの評価試験で、従来のカップ式風速計との比較で誤差は1%以下と承認されている。同社は6月にも製品化し、世界各国に向けて売り込んでいく。
 
 開発した風計測ライダは、レーザー光で地上から上空の風況を遠隔観測する。全高度の風を計測でき、従来カップ式風速計を設置する際に必要だった風況観測マストが不要となる。このため設置コストが削減でき、定常時の消費電力は100W以下、重量は60kg以下に抑えた。このほか、▽耐環境性能の向上などで洋上風力への適用が可能、▽耐水性はIP67相当、耐温性は-20℃、▽ジャイロ搭載で耐動揺性を確保し、浮体式洋上風力発電への適用が可能、などの特長を持つ。