日立製作所は4月23日、丸紅の子会社、大分ソーラーパワー向けに大分市で建設していた大規模太陽光発電設備を竣工したと発表した。発電設備は、敷地面積が105ha、出力は82MW、年間発電量は8700万kWh。同社が設計施工を担当したほか、20年間の維持管理・保守も行う。

 

　建設では、工期を遵守するため、大型プラントの建設ノウハウを結集した現地工事管理システムを活用した。同システムを用いて建設用の資材や作業工程の管理を厳密に行い、基礎工事では型枠を設置しないコンクリート連続打設工法(スリップフォーム工法)を採用した。この工法で少人数・短工期の建設が可能になった。さらに、容量500kW、最大効率98.0％の同社製パワーコンディショナーを使用した。これに高効率のアモルファス変圧器を組み合わせ、晴れの少ない日本の天候にも対応し発電量増加を図る。