トレイダーズホールディングスは3月31日、関連会社のZEエナジーが林野庁の補助事業「木質バイオマス産業化促進事業」で実証試験を終了したと発表した。ZEエナジーの研究工場(富山県小矢部市)に設置した実証プラント(出力180kw/時)で発電テストを行っていたもので、運転性・発電状況を確認し3月27日に林野庁に最終報告した。
開発中の実証プラントは、ZEエナジーの炭化装置を応用し、タールの発生を抑制する発電設備。大型発電と比較し電力系統への接続コストが低く、設置場所の制約が少ないなどのメリットがあるという。同社は、今後実証機の稼働を条件としていた複数の企業と、販売契約締結に向け協議・手続きを始める。ZEエナジーではプラントの商業実機化を進め、地方自治体、発電事業者向けに製造・販売事業を推進する。同時に、自社直営の発電事業、発電ファンドへの参入などを積極的に検討する。