国土交通省は1月16日、港湾管理者が洋上風力発電設備の設置許可手続を円滑に進めるための技術ガイドラインを検討する「技術ガイドライン等検討委員会」の初会合を開催した。委員会は学識経験者など23名で構成され、委員長には牛山泉・足利工業大学学長が就任した。
洋上風力発電設備は6か所の港湾で導入が進められており、今後の増加が予想されている。一方で、港湾に設備を設置する場合、構造の安定性、航行船舶の安全性などが担保されていることが重要だが、その審査基準のようなものが現状では存在しない。このため、設置時に発生する課題などをスムーズに審査するためのガイドラインの策定が、設置予定の港湾などから求められていた。専門委の発足はこの要望に応えるもの。委員会は有識者などで構成する検討委員会と分科会を開催し、ガイドライン取りまとめに向けた会合を重ねていく予定。