2013/11/27 ニュース
日立造船、茨城県で木質バイオマス発電事業に着手
 日立造船は11月27日、茨城県の常陸太田市で木質バイオマス発電事業を実施すると発表した。約30億円を投じ、蒸気発生量約26t/時の気泡型流動床ボイラーなどで構成する発電プラントを建設。平成27年3月の完成を目指す。発電出力は5.8MWという。
 
 このプロジェクトでは、地元の素材生産業者と「木質バイオマス燃料安定供給協議会」を設立し、県内で発生する未利用材を活用して発電事業を行う。新設する発電所は同社が20年間運営する。発電燃料は、県内の素材生産業者などから年間約6万tの木質チップを調達して確保。茨城県内で産出される木材は、住宅向けなどに利用されているが、先端部や曲がり部分など製材に適さない部分の有効利用が従来から課題となっていた。林業で排出される未利用材をチップ化し有効利用することで、発電事業と未利用材の活用を両立する。発電する電力は全量を売電する。