2013/11/25 ニュース
九電、大分県で地熱開発に着手
 九州電力は、大分県九重町で実施していた町所有の地熱井の調査を終了し、町と「菅原地区における地熱発電事業に関する基本協定」を11月22日に締結した。この協定には西日本環境エネルギー(九州電力の完全子会社)も参加しており、3者で「菅原バイナリー発電所」を平成26年3月の予定で着工する。
 
 同発電所は発電端出力約5000kWの空冷式バイナリー発電設備。町所有の蒸気井2本、還元井1本を使用し、平成27年3月の運転開始を見込む。発電事業の役務分担は、九重町が地熱資源(蒸気・熱水)の提供、西日本環境エネルギーが発電所の建設、運営と地熱資源の管理、九州電力が技術支援などとなっている。菅原地区は、調査の結果長期間安定した発電ができるだけの地熱資源を持っていること、蒸気噴出による周辺温泉への影響も認められなかったことなどから、3者が今回事業化を決めた。