2013/08/09 ニュース
東京発電、老朽化した小水力を更新し再稼働
 東京発電(東京都台東区)は、神奈川県箱根町の小水力発電設備「須雲川発電所」の設備を刷新し、8月7日に再稼働させた。設備更新後の同発電所は横軸フランシス水車形式で出力は190kW、年間発電量は約110万kWh(一般家庭約300軒分の年間使用量に相当)となっている。発生した電気は全量を東京電力に売電する。
 
 須雲川発電所は、もともと昭和29年3月に神奈川県箱根町の旅館が自家消費用として開発したもの。その後設備の老朽化などで昭和59年8月に廃止され、設備は箱根町が所有していた。同社は箱根町から設備を譲受し、2月に再生工事を開始。今回の稼働開始となった。須雲川発電所は須雲川本流より毎秒0.58立方mを取水し、約40mの落差を利用して発電する。これにより同社は関東甲信越地方で計69か所・総出力約18万4000kWの水力発電所を保有することとなった。