タクマ(兵庫県尼崎市)は、尼崎市内の南但広域行政事務組合向けに建設していたごみ処理・エネルギ
ー回収などの複合施設「南但クリーンセンター」(写真)を完成させた。
施設構成は、バイオマス施設(処理能力36t/24時、高温乾式メタン発酵方式)、ストーカ式焼却炉(43t/24時)、リサイクルセンター(17t/5時間)で、バイオガス利用の発電能力は最大382kW(発電効率37%)、焼却炉での熱回収率は15.3%(冬季以外)となっている。高効率原燃料回収施設としては国内で初の自治体納入施設で、バイオマス施設で回収したバイオガスを燃料にガスエンジンで発電する。バイオマス・焼却の両施設で発生する余熱を回収し、各処理プロセスや給湯・暖房など場内の熱源として活用する。電力は1500MWh/年の発電量が見込まれ、全量を電力会社に売電する。