バッテリーメーカーのGSユアサは、リチウムイオン電池事業を強化する。このほどまとめた同社の第三次中期経営計画では、第二次計画期間でリチウムイオン電池の外販が振るわず、設備投資負担を回収できずに終わったことを受け、リチウムイオン電池・新エネルギー分野の事業基盤を強化。計画最終年度の平成28年3月期決算で売上高4500億円、営業利益360億円を確保する。
このうちリチウムイオン電池事業では、売上高600億円、営業利益10億円を確保。平成25年3月期決算時の説席に今後3年間で494億円売上高を上積みする。このため、今後3年間で120億円の設備投資を行うほか、▽既存工場の操業率向上、材料費低減によるコストダウン、▽独ボッシュとのJV推進、セル・パックの世界市場での拡販、▽次世代高性能電池の開発、▽重大クレームの撲滅、などを目指していく。本田技研工業の「アコード ハイブリッド」などに採用されている車用電池は、平成28年3月期に2500万セルの販売を目ざす。