王子ホールディングスは7月31日、完全子会社の王子グリーンリソース(東京都中央区)が北海道江別市に蒸気発生量100T/時 発電能力25MWのバイオマス発電プラントを建設することを決めたと発表した。年間売電量約150GWh/年(一般家庭4万戸分に相当)に上り、年間売電収入は約40億円を見込む大掛かりなもの。投資額は約85億円で、グループ会社の王子エフテックス江別工場に建設する。未利用材など木質バイオマス燃料でボイラーを稼働し、平成27年7月に稼働を開始する予定。
建設するバイオマス発電プラントは、静岡県富士市、宮崎県日南市に続く3基目となる。未利用材はグループの社有林や木材生産拠点から供給される。発電した電力は全量を外販するが、発電過程で発生する蒸気と温水は一部を王子エフテックス江別工場のコージェネレーション設備に供給する。