2013/08/01 ニュース
大和ハウス、主力工場の一部を環境配慮型工場に建て替え
 大和ハウス工業(大阪市)は8月1日、戸建住宅・賃貸住宅を生産している竜ヶ崎工場(茨城県龍ケ崎市)の第2工区を環境配慮型の工場「ディーズ スマート ファクトリー」(完成予想図)に建て替える。建て替え後、平成26年3月から操業を開始する予定。建て替え後竜ヶ崎工場内の他工区も順次環境配慮型の設備に建て替えていく予定。
 
 竜ヶ崎工場は昭和43年11月に操業を開始しているが、東日本大震災の影響もあり、今後発生が懸念される大地震などに備え、防災性と生産性を向上させるため建て替えることを決めた。同社の工場建て替えは今年2月の奈良工場に次いで2か所目となる。まずBCP対策として工場内に160kWの自家発電機を導入。災害時の生産活動を早期に復旧させる対応策として軽油焚きの自家発電機を設置し非常用照明などに電力を充てる。また、屋根に出力800kWの太陽光発電設備を設置し、得られる全量は全量を売電する。予定発電量は年間約80万kWh(約170世帯分の消費電力量に相当)で売電収入は約3200万円を見込む。このほか、▽紫外線などの有害光線もカットする「日射調整フィルム」を採用、▽グラスウール断熱材を充填した2重折板屋根で工場内の熱ごもりを防止、▽高効率反射板と高効率ランプの組み合わせによる消費電力の削減、▽気化熱を利用した涼風装置を設置、▽太陽光発電システムの発電量や売電・買電状況の把握、一部生産設備や自家発電機などのデマンド制御、などの技術を建て替え時に盛り込む。