2013/07/30 ニュース
平成32年の太陽電池・部材市場規模は63.45GWに拡大
 矢野経済研究所は今年2月~6月の期間に太陽電池セル・モジュールメーカー、太陽電池部材メーカーなどを調査した結果をまとめた報告書「2013年版太陽電池セル・部材市場の現状と将来展望」を完工した。A4判210頁の体裁で、頒布価格は12万6000円。同報告書によると、昨年の太陽電池セル・モジュールの市場規模は前年比4.9%増の31.97GWと見られており、平成32年には 63.45GWに拡大するという。
 
 今年は欧州で中国製太陽電池セルに対するアンチダンピング関税措置の判断が下される予定だが、課税されれば中国メーカーへの風当たりが強まるため、中国系メーカーは欧州から中国国内と日本に注力する可能性が高まってきた。太陽電池セル・モジュールの世界市場は、国や地域は変わるものの世界的に需要が継続するため、市場は2ケタ前後で成長していくものと見られている。太陽電池部材市場でも一大生産基地となった中国の影響力は増すが、国内の太陽電池部材メーカーの新素材や新技術を導入した開発も進む。中国メーカーが結晶Si系を生産し、継続して中国系メーカーが市場規模と企業規模を拡大させていることから、しばらくは結晶Si系が需要の牽引役になるとみられる。
 
 しかしここ数年、中国系メーカーは部材の品質が高まる傾向にあり、それらを安価で市場に供給している。封止材やバックシートでも中国系メーカーがシェアを高めており、中国市場に進出していた日本や欧米の太陽電池部材メーカーは販売量が急減している。反面、メーカー間での競争激化で、メーカーは競合他社との差別化を図る目的で、部材メーカーの新素材・新技術を導入した提案を歓迎する動きがある。