神奈川県が「太陽光発電」による再生可能エネルギーの拡大プロジェクトを加速している。県が所有する施設の「屋根貸し」事業第2弾は、県立高校など20校、29施設。最長25年間にわたり発電事業者に貸し出す予定。公募締切は11月22日。
神奈川県では、第1弾の「屋根貸し」事業として高等学校や団地など20施設の屋根を貸し出すことを決定しており、一部は工事が始まっている。合計で約3万2000㎡を4社の発電事業者に貸し出し、2.2MWの発電規模を見込んでいる。
第2弾は県立の学校に限定して、29施設の約1万7000㎡の屋根を貸し出す。合計で1MW以上の発電規模になる見込みで、第 1弾と合わせると3MW以上、年間の発電量は300万kWhを超える。一般家庭の年間電力使用量を3000kWhとして1000世帯分に相当する。
神奈川県は屋根の使用料として1㎡あたり年間で100円以上を条件にしており、第1弾の応募では事業者によって200円~315円の範囲だったことを公表している。25年間で約1億円を超える金額になる見込みで、自治体の財政面にも大きく貢献する事業となる。
(参考記事)スマートジャパン 2012年10月29日「学校の屋根を太陽光発電に貸出、神奈川県立の20校で1MW以上」