南太平洋に浮かぶニュージーランド領の小さな島しょ群「トケラウ」が
世界で初めて、全電力を「太陽光発電」のみでまかなうシステムを導入した。
米ハワイとニュージーランドのちょうど中間あたりに位置する「トケラウ」は、人口1500人、3つの環礁からなる。これまで電力は「ディーゼル発電」に頼っていたが、環境への負荷が大きいだけでなく、遠く洋上まで燃料を運ぶコストが年間100万NZ(約6500万円)もかかり財政上の負担となっていた。
「トケラウ」のソーラー化プロジェクトを手掛けたニュージーランドの太陽エネルギー企業パワースマート・ソーラーのマイク・バセットスミス氏は、ディーゼル燃料購入に充てていた予算を社会福祉に回すことができる、と説明。「トケラウにとって、健康で安心な生活を続けるためにとても画期的な出来事である」との声明を発表した。
また、ニュージーランドのマレー・マカリー外相は、総工費700万米ドル(約5億6000万円)のトケラウ太陽光発電プロジェクトを「世界初の偉業」と称賛。「予定通りの工期と予算内で達成した。南太平洋の小国でも“持続可能エネルギー”分野を主導できることを示した素晴らしい事例だ」と評価。トンガやクック諸島などでも“持続可能エネルギー”開発で協力していくと語った。(翻訳編集)AFPBB News
YAHOO!ニュースより転載 (AFP=時事 11月9日配信)