土屋ホールディングス(北海道札幌市)と上光証券(同)は7月19日、土屋ホールディングスが建設している太陽光発電設備の建設資金を、道内の市民が参加するファンドを組成して一部を調達すると発表した。両社は既にこの発電設備「土屋ソーラーファクトリー苫小牧」(苫小牧市)の建設・運営で業務提携しており、地元の資源や資金を使った設備で電力の地産地消を志向するとしている。
土屋ソーラーファクトリー苫小牧は、設置容量1248kW(太陽光モジュール7800枚使用)、年間発電量は141.1万kWh(一般家庭約400世帯分に相当)を見込んでいる。総事業費は約3億8000万円で、今年8月8日に完成する見通し。発電する電力は全量を北海道電力に売電する。設備の建設・運営は土屋ホールディングスが行い、上光証券が市民ファンドを組成して事業資金の一部を募集・調達する。市民参加型ソーラーファンドの組成は道内で初の事例だという。