北海道電力は、道内の稚内、夕張など67か所を結ぶ送電系統で、再生可能エネルギーを利用した発電設備との系統連係を制限すると発表した。これらの系統・地域は連携可能容量がゼロとされたため実質的に系統連係を停止する。今回の措置は、太陽光発電設備など、今後道内で再生可能エネルギーを利用した発電設備の新規案件立ち上げに大きく影響すると見られている。
今回の実質的な連携停止は、太陽光発電設備などが道内で乱立し、送電線の容量などが限界に達したため。制約対象となっているのは22kV~110kV系統で、これ以外の地域でも今後系統連係の申し込み状況や、需要動向などで制約・連携停止が発生する可能性があるという。なお、連系制約は発生したが、熱容量面での連系可能量が1万kW以上あった地域は、受け入れ可能容量が風力発電は56万kW、出力2000kW以上の太陽光発電は40万kW程度となる模様。