2013/07/11 ニュース
石垣市、立地特性を生かした再生可能エネルギー活用策を策定
 沖縄県石垣市は「エコアイランド構想」を策定した。石垣島の周辺環境などを見据え、島の自然特性を最大限に活かしたエコ産業の展開や、島の立地特性を見極めた再生可能エネルギー社会の構築などを提唱したもの。島の持続的発展を展望した環境負荷の少ないまちづくり、エコライフへの変革などの推進と実現のため、目標とその達成のための施策を策定した。
 
 目標実現の施策としては▽再生可能エネルギーなどのインフラ導入。産業活用等の促進、▽各分野での新エネ・省エネ対策の推進、▽リサイクルなど環境負荷低減などの推進、▽低炭素型まちづくりの推進、を方針として掲げた。このうち「再生可能エネルギーなどのインフラ導入。産業活用等の促進」では、具体的な施策として13項目を策定。その全項目がリーディング施策に位置付けられている。主なものとしては、▽メガソーラーの誘致導入検討、▽風力の賦存量が大きい石垣市の特性を生かしつつ、蓄電設備開発などと連携した風力発電設備の誘致導入検討、▽蓄電設備開発などと連携した小水力発電設備の誘致導入検討、▽海に囲まれた環境を生かし、波力や海洋温度差、潮流などを利用する海洋エネルギー発電の誘致導入検討、▽ごみ焼却排熱を利用した温水などを利用するヒートコンテナなどの輸送システムの誘致導入検討、などとなっている。4つの方針ごとに計65項目の具体施策が位置づけられているが、市は施策に特に優先順位を設けておらず、可能なもの、熟度の高いものから順次取り組んでいくことを基本スタンスとしている。