静岡県は、海洋の未利用エネルギーを有効活用するため、今年度の海洋再生可能エネルギー導入可能性基礎調査を外部委託する。県の周辺海域で、気象条件、水深、周辺インフラなどを調査し、将来的な海洋再生可能エネルギーの導入や、導入に当たっての課題などを検討する。コンサルタントなどからの企画提案書は7月8日まで受け付けている。契約限度額は830万円。
調査を委託するのは、海洋再生可能エネルギーの種類(風力、波力、海洋温度差など)に応じ、▽気象・海象条件、▽水深、▽海底地形、▽海底土質の状況について、公的機関などのデータを収集・整理する。またエネルギーの種類ごとに県海域に潜在する海洋再生可能エネルギーの分布状況を地図上に表示し、ポテンシャルマップを作成する。また、気象・海象条件、水深などから、国が公募している実証フィールドの要件を満たす可能性のある海域、事業用フィールドの要件を満たすエリアを地図上に表示する。さらに、海洋再生可能エネルギー活用のため、送電ケーブルの上陸の可能性や連系が可能な電源系統の状況、変電所の設置や発電デバイスの一次的な係留、保管場所の状況も整理する。