東北電力は5月23日、ドイツのネクスト・クラフトベルケ(本社・ケルン市)と、ヴァーチャルパワープラント(VPP)実証に係る基本協定を締結したと発表した。ネクストは、出力規模で約700万kWのVPPリソースを管理するなど、ヨーロッパで展開している世界最大規模のVPP事業者とされている。多様なエネルギーリソースを正確に制御する技術など、VPP関連の技術とノウハウを蓄積しており、同社はこれらのリソースに着目。同社が展開する将来のVPP事業や、新サービスの実現可能性を高められると考え、協定の締結に至った。協定に基づく連携期間は、同日から2020年度までの約2年間が予定されている。連係の第1弾として、両社は8月頃から、ネクストのVPPシステム「ネモクス」や、顧客用の通信・制御装置「ネクストボックス」を同社研究開発センター(仙台市)に導入する。そこで、同センターの蓄電設備の遠隔監視・制御を行い、同システムの基本機能を検証する。次に、2020年2月頃から検証や電源の規模を段階的に拡大し、複数の設備を遠隔監視・制御する場合のシステム機能を検証・評価する。さらに8月頃には、同システムを活用するVPPの事業化や新サービスの実現可能性を検証する。並行して、VPPを活用した電力市場取引など、将来を見据えた戦略的な連携も検討する。
2019/05/27 ニュース
東北電力、独企業とVPPの実証で基本協定を締結
2019/05/23
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