2019/05/23 ニュース
電源開発ほか、出資の地熱発電設備が秋田県で稼動

 電源開発は5月20日、同社など3社が建設を進めていた山葵沢地熱発電所(秋田県湯沢市)が稼動したと発表した。同発電所は、JOGMECの地熱資源開発資金債務保証を活用して建設された。新設備は、設備容量4万6199kW(債務保証対象事業採択時の4万2000kWから変更)のダブルフラッシュ方式の設備となる。生産井から得られた一次蒸気と、熱水を減圧することで得られる二次蒸気で発電し、国内では八丁原発電所(大分県)、森発電所(北海道)でこの方式が採用されている。出力1万kW超の地熱発電設備は、国内では23年ぶりとなり、国内4番目の規模の地熱発電設備とされる。発電した電力は全量を東北電力に売電する。竣工後は、発電事業会社の湯沢地熱(同)が新設備を運営する。湯沢地熱の出資比率は、▽同社・50%、▽三菱マテリアル・30%、▽三菱瓦斯化学・20%--となっている。