関西電力は5月22日、エリーパワー、三社電機製作所と共同で実施していた、蓄電池を用いた周波数制御技術の実証試験を終了したと発表した。この実験は今年1月7日~31日の期間に行われ、約1万台規模の家庭用蓄電池と産業用蓄電池を用いて行った。これらの蓄電池は、電力系統で周期の短い負荷変動に合わせ、遠隔捜査し秒単位で一括制御する技術を検証した。3社は、蓄電池の制御システムが、中央給電指令所からの出力制御指令を模擬的に受信してから約2秒で、実機の蓄電池2台と模擬蓄電池9998台に指令できるできることを確認した。また、実機の家庭用蓄電池と産業用蓄電池が、秒単位程度の周期が短い負荷変動に応答できることも分かった。これらの結果から、約1万台規模の蓄電池を秒単位で制御する技術を確認した。実験に使用した制御システムは、同社が日本電気と構築した蓄電池群監視制御システム「K-LIBRA」を使用した。蓄電池は、エリーパワーが開発した家庭用蓄電池と、三社電機が開発した産業用蓄電池を使用。これらを連携させて試験に使用した。この試験は、同社が資源エネルギー庁の補助事業「平成30年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」の補助金受けて実施した。
2019/05/23 ニュース
関西電力など3社、蓄電池を用いた周波数制御技術の実証試験を終了
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