2019/05/17 ニュース
本体は最終減益も発電部門は17%の増益を確保 タケエイ

  タケエイが5月15日に発表した2019年3月期連結決算によると、同期は売上高322億7100万円(前期比3.8%増)、営業利益21億2500万円(11.5%減)、経常利益18億1400万円(20.9%減)、当期利益2億7500万円(79.7%減)と大幅な最終減益となった。主要4事業中、同期の再生可能エネルギー事業は売上高30億4200万円(7.6%増)、セグメント利益1億8500万円(17.4%増)と好調だった。発電事業会社の津軽バイオマスエナジーで、冬場に燃料となる原木の含水率管理を改善し増収増益につなげた。また花巻バイオマスエナジーは、松くい虫が被害をもたらしたアカマツの高付加価値化利用を推進し、経産省から「東北再生可能エネルギー利活用大賞」最優秀賞に選定されている。燃料製造会社の花巻バイオチップは、効率的なチップ化作業で通期での黒字転換を果たした。さらに、大仙バイオマスエナジーが、グループ3社目となる木質バイオマス発電事業会社として、秋田県大仙市で今年2月に発電設備を稼動した。今期は、4社目の横須賀バイオマスエナジーが今秋に稼働を始することで、業績への貢献を期待している。全社では売上高350億円(8.5%増)、営業利益26億円(22.3%増)、経常利益23億5000万円(29.5%増)、当期利益13億円(371.5%増)と大幅な最終増益を見込む。