2019/05/17 ニュース
バイオマス発電設備を多数受注し受注目標を達成 東洋エンジニアリング

 東洋エンジニアリングが5月15日に発表した2019年3月期連結決算によると、同期は売上高2949億9300万円(前期比12.1%減)、営業損失56億1300万円(前期は329億5100万円の営業損失)、経常利益34億2600万円(278億2100万円の経常損失)、当期損失8億1800万円(268億4600万円の当期損失)と、減益幅が前期比で縮小した。全社の受注高も2980億円(3.6%減)と前期比で減少した。しかし米子、石狩、富山のバイオマス発電設備3件を受注するなど、受注目標の3000億円はほぼ計画どおり達成した。売上高は、タイ向けの天然ガス焚きコジェネレーション発電設備などが進捗したが、前期比で減少した。営業利益は、主に米国のエチレン製造設備プロジェクトで工事コストが増加したため収支が悪化。他のプロジェクトや一部子会社の収支改善、全社的な経費削減などを実施した。だが、このエチレン製造設備プロジェクトが結果的に足を引っ張り、2期連続の最終赤字となった。今期は、国内の大規模太陽光発電設備やバイオマス発電設備の設備投資、大型ガス火力発電の需要を確実に取り込み、売上高2400億円(18.6%減)、営業利益30億円、経常利益30億円、当期利益20億円と赤字から脱却する見通し。