2019/01/15 ニュース
大林組、ニュージーランドで水素製造プラントを建設
 大林組はこのほど、ニュージーランドで水素製造プラントの建設に着手した。同社は、同国の信託組織トゥアロパキ・トラストと「ニュージーランドの地熱発電を利用したCO2フリー水素製造・流通の共同研究」に関する契約を締結している。今回の建設はその一環として実施され、2020年の竣工を見込む。竣工後は、トゥアロパキ・トラストの地熱発電所から電力供給を受けて稼動し、製造能力は100t/年程度となる模様。同社はプラント竣工後、CO2フリー水素の製造から同国内での流通までをカバーする流通網構築のための社会実装研究を実施する。この研究を通じて、各段階でのノウハウを蓄積するほか、運用マネジメントシステムも開発し、将来的な事業化の可能性を検討する。両者は2017年12月、「地熱発電を利用したCO2フリー水素製造・流通の共同研究に関する覚書」を締結しており、共同研究の実施方法などを協議していた。