2018/12/26 ニュース
四国電力の西条1号機更新で大臣勧告 経産省

 経済産業省は12月21日、四国電力が計画中の「西条発電所1号機リプレース計画」で、同計画の環境影響評価準備書に経済産業大臣勧告を行った。準備書は同省に4月2日に届け出られ、愛媛県知事の意見も踏まえて今回の勧告となった。同計画は、西条発電所1号機(愛媛県西条市、更新後の出力50万kW)を石炭と木質バイオマスを混焼する超々臨界圧発電設備に更新するもの。大臣勧告の各論では、▽木質バイオマスの混焼は、国内の木質バイオマスの持続可能な利用に最大限努めること、▽また、混焼の取組状況を定期的に公表すること、▽海外の木質バイオマスを利用する場合は、違法な森林伐採などを回避し、調達段階でのCO2排出量などを把握・評価し、排出の低減に最大限努めること、▽国内外の技術動向を踏まえ、CO2分離回収設備の実用化など、今後の革新的なCO2排出削減対策に関する検討を継続的に行うこと、▽稼動で発生する石炭灰は、セメント原料などに有効利用が図られるよう、継続的な有効利用の方法と利用先を確保すること--などを求めている。