2018/12/26 ニュース
三菱マテリアル、秋田県で水力発電設備を着工

 三菱マテリアルは12月25日、秋田県北秋田市で水力発電設備「小又川新発電所」を2019年5月に着工すると発表した。新設備は出力1万326kW、年間発電量約4万850OMWhで、2022年12月の竣工を目指す。設備を新設する小又川では、同社の小又川第一、第二、第四発電所が稼働しているが、このうち第一・第二発電所は老朽化が目立っていた。そこで、第四発電所の放流口から直接取水してずい道に導き、有効落差を確保して発電する新設備が計画された。新設備の竣工とともに第一・第二発電所は廃止される。新設備の竣工で、小又川水系の発電能力は2860kW、年間発電量は約1万340OMWh増加することになる。同社では、新設備の稼動で年問9800tのC02削減効果も見込んでおり、この量は40年生のスギ人工林約1100ha分のC02吸収量に相当する。秋田県内で同社が水力発電設備を新設するのは、今回が66年ぶりになるという。