2018/12/19 ニュース
住友商事、フランスで約1000MWの洋上風力発電案件2案件に参画

 住友商事は12月19日、フランスで開発中の洋上風力発電プロジェクト「ル・トレポール洋上風力案件」、「ノワールムーティエ洋上風力案件」に事業参画したと発表した。両案件で、それぞれの株式29.5%を18日付で取得しており、同社の事業ノウハウとパートナー企業の知見を融合して案件を推進する。両案件は、それぞれの総事業費が約2500億円、総発電容量は496MWとかなり大規模なもの。ル・トレポール案件は英仏海峡の沖合約15km、ノワールムーティエ案件は仏ビスケー湾の沖合約12kmの海域で進められている。開発は主に仏電力・ガス大手のエンジー、スペインの再生可能エネルギー大手EDPリニューアブルズが進めている。建設資金などは、ノンリコースのプロジェクト・ファイナンスを中心に調達し、事業期間は25年間という。今回の同社の参加で、それぞれの事業の出資比率は、▽エンジー・31%、▽EDPリニューアブルズ・29.5%、▽同社・29.5%、▽Caisse des Depots et Consignations・10%--となった。同社はこれを機にエンジーとの関係強化を図るほか、EDPリニューアブルズとも再生可能エネルギー分野での協業を目指していく。