2018/12/17 ニュース
ミニストップ、再エネ電力の店舗間融通などで新年度に実証試験

 ミニストップ(千葉市)は12月13日 、来年4月からデジタルグリッド(東京都千代田区)が実施する電力融通などの実証試験に参加すると発表した。この実証試験は、デジタルグリッドが「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」として、環境省から受託したもの。実験は4月~2020年3月の間に実施される。この実験では、電力会社の系統から切り離された地域を意図的に作り、再生可能エネルギー(再エネ)で発電した電力を複数の店舗に融通する。同時に、再エネを有効活用してCO2排出を抑制し、災害時の電力の自立運用なども目指す。融通する電力は、イオンモール浦和美園(埼玉県浦和美園地区)に設置された太陽光発電設備からの電力などを使用する。この電力を、自営の電線でさいたま市内のミニストップ5店舗など、イオングループの各店舗に供給する。 電力の一部は、来年開業予定のスマートコミュニティ街区にある戸建て住宅にも供給される。この試験のため、同社は埼玉県のミニストップ4店舗に、電力を融通するデジタルグリッドコントローラを設置した。コントローラは、消費電力量に影響する気温と気圧を計るセンサーと、需要電力量の予測機能を備える。