2018/11/21 ニュース
家電リサイクル工場の電力を完全再エネ化 パナソニック

 パナソニックは11月19日、グループ会社で家電リサイクルを手がけるパナソニック エコテクノロジーセンター(PETEC、兵庫県加東市)が、消費電力を全量再生可能エネルギー由来の電力にしたと発表した。今後は化石燃料の使用量を減らすなどして、CO2排出量のゼロ化も目指す。PETECは今回、▽9月に工場内の照明をすべてLEDに切り替え、CO2排出量の約2%を削減、▽同社製の太陽光発電パネル「HIT」(出力約50kW)を工場に設置し、CO2排出量を約1%削減、▽4月から、購入電力の約88%を関西電力の水力発電を活用した電力供給サービス「水力ECOプラン」を活用、▽社内のグローバル調達社を通して、非化石価値取引市場から非化石証書を購入し、残りの約12%の電力も環境負荷を相殺--などの施策で、実質的に完全再エネ化を果たした。PETECでは、2019年2月に244kW、12月に330kWの太陽光パネルを追加設置し、太陽光発電設備の総出力を624kWに引き上げる。これにより、CO2排出量の削減値は現在の約1%から約15%になる。これと並行して、自社技術の開発も通した施策を推進する。先進的なエネルギーマネジメントシステムを活用し、省エネルギーを強化したり、地中熱などの活用や化石燃料由来のCO2を分離・活用する技術などに注力する。また、それらを組み合わせて、よりエネルギー効率が高くCO2排出量の少ない工場を目指す。