東北電力は10月25日、女川原子力発電所1号機(宮城県女川町、出力 52.4万 kW)の廃止を決めたと発表した。1号機は、消火設備や電源設備、代替注水ポンプなど新たな安全対策設備を追加するためのスペースが2号機などに比べ不足していた。同社は、2・3号機と東通原発1号機との設計の違いなども考慮しながら検討していたが、安全性向上対策の技術的な制約が大きいと判断。出力規模や再稼働した場合の運転年数なども総合的に勘案し、廃止を決定した。今後は発電事業変更の届け出など、各種手続きを進めていく。1号機は1984年6月に稼動したが、2011年3月に東北地方太平洋沖地震で停止した。原子炉型式は沸騰水型原子炉で、原子炉格納容器は国内の原発で最も古い部類に入るマークⅠ型だった。
2018/10/29 ニュース
東北電力、女川原子力発電所1号機を廃止
2018/10/29
2018/10/29
2018/10/29
2018/10/25
2018/10/25