九州電力は10月26日、電気自動車(EV)の車載バッテリーからビルに放電し、最大需要電力を削減するV2B（Vehicle to Building）のパイロットプロジェクトを平成31年1月から開始すると発表した。このプロジェクトにはイーレックス(東京都中央区)、 日産自動車も参画する。日産製のEV「日産リーフ」と充放電器を法人の顧客に導入し、車載バッテリーを活用して、顧客の最大需要電力を削減する効果を検証する。また、非常用電源としての活用も含めた顧客の受容性も同時に確認する。同社はこの実験で▽顧客の使用電力データを分析したデマンド削減効果の把握・検証、▽将来の事業化を見据えた事業性評価－－などを行う。イーレックスは、▽顧客のEVの用途に応じたサービス適合性、▽顧客の受容性や満足度の確認、▽ガソリン車とEVでの車両関連コストの比較－－を調査し、日産はV2Bを実施した場合のEVの使われ方を確認する。