2018/10/19 ニュース
次世代火力運用サービスで年間1億円の節減効果 関西電力ほか
 関西電力と三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は10月17日、両社が実施していたAIを活用したボイラー燃焼調整の最適化などのシステムで、実証試験の結果概要を公表した。概要によると、関西電力舞鶴発電所1号機での実証試験で、燃料使用量の削減などにより、年間1億円程度の運転費用削減効果が期待できると判断された。同システムは、両社が昨年度構築し、今年度から実証試験を実施していた。実験の目的は、まず発電所の運転データと機械学習のAI技術などでコンピュータ上に実際の機器を再現する。このデジタル・ツインを構築したうえで、燃焼用空気の噴射方法など運転条件を変更した場合の影響を検証する。その検証結果を舞鶴発電所に適用し、運用の効率化に繋げる。今年度は、発電所の運用想定される多様な運転状態の効率化制御に対し、同システムの有用性を確認する。また、実用化を想定して制御システムを構築、その実証試験も行う。これらの実証事業は今回、新エネルギー・産業技術総合開発機構の助成事業に採択された。