2018/10/17 ニュース
熊本県、阿蘇車帰風力発電所を入札で譲渡

 熊本県は10月16日、県企業局が運営する阿蘇車帰風力発電所(阿蘇市、現在の出力900kW)を入札で民間企業に譲渡すると発表した。応札は風力発電事業の継続が基本条件で、11月30日に開札し落札者を決定する。同発電所は平成17年10月、最大出力1500kW(600kW×2 基、300kW×1基)の体制で稼動したが、稼動時から風車の振動などが見られ、運転を制限していた。このため発電量が低迷し、県が大きな累積赤字を抱える状況となった。これに加え、平成28年に2号機の不具合が発生し、復旧に多額の費用がかかるため県は復旧を断念。今年3月末に2号機を廃止している。落札企業には譲渡契約の手続きなどを経て、平成31年3月31日に設備が引き渡される。ただし、譲渡後は落札企業が7年以上設備を運営する義務が生じる。問い合わせは県企業局総務経営課経営班(TEL:096-333-2597、FAX:096-384-9114、E=mail:ksomukeiei@pref.kumamoto.lg.jp)で受け付けている。