2018/10/15 ニュース
大和ハウスほか、飛騨市で2基目の水力発電設備を稼動

 大和ハウス工業は10月11日、岐阜県飛騨市で建設していた水力発電設備「菅沼第二水力発電所」(発電出力999.5kW)が竣工したと発表した。同日から先行して竣工していた「菅沼第一発電所」(970kW)と合わせ、「菅沼水力発電所」として稼動した。年間発電量は約1万2060MWhで、年間約7000tのCO2排出削減効果が見込まれている。新設備は2015年4月に着工し、第一発電所は2017年10月、第二発電所は今年9月に竣工した。第一発電所は先行して昨年11月から売電しており、両設備はFIT制度終了後も発電を継続する。設計・施工は東芝エネルギーシステムズと坂本土木が担当し、総事業費約29億円をかけて竣工した。竣工後は、同社とシグマパワーホールディングス合同会社(東京都港区)、坂本土木(飛騨市)の3社が設立した発電事業会社、DTS飛騨水力発電(同)が運営する。同社では、両設備が稼動したことで年間約3.8億円の売電収入を見込む。新設備は同社初の水力発電設備で、発電した全電力を同社がいったん買い取る。その後、電力小売事業の電力として同社が法人などに販売する。施工にあたっては、水力発電所間、水力発電所と変電所間の送電設備のほとんどを地下に埋設して周辺環境に配慮した。DTS飛騨水力発電の出資比率は▽同社・39.9%、▽シグマパワーホールディングス・33%、▽坂本土木・27.1%--となっている。