産業技術総合研究所(産総研)と清水建設は10月1日、産総研 エネルギー・環境領域 再生可能エネルギー研究センター内(福島県郡山市)に「清水建設-産総研 ゼロエミッション・水素タウン連携研究室」を設立した。産総研の水素関連技術など幅広い技術シーズと、清水建設のエネルギーマネジメント技術などを融合し、環境負荷が低く災害に強い次世代まちづくりを目指す。連携研究室長は産総研の前田哲彦氏が務める。具体的な研究内容は、産総研の水素吸蔵合金を核とした水素貯蔵・熱利用技術と、清水建設の建築物のエネルギーマネジメント技術「シミズ・スマートBEMS」を結合させ、水素エネルギー利用システムの事業化を目指す。研究室では実際の建築物で、水素エネルギー利用システムの構築と実証試験を行う。この研究で、コスト面など事業性の検討、CO2の排出削減効果、BCP機能の課題を抽出してその解決を図る。また、余剰の再生可能エネルギーでCO2フリー水素を製造する。この水素で、街区に導入する水素サプライチェーンを実証するために必要な水素貯蔵技術の開発、モビリティを用いたフレキシブルなエネルギーマネジメントを検討し、ゼロエミッションタウンの具現化を目指す。
2018/10/03 ニュース
産総研、清水建設と水素社会構築の連携研究室を設立
2018/10/03
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2018/10/01
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