JFEエンジニアリングは9月18日、川崎市から廃棄物発電を活用した一般廃棄物の収集システム「ZeroE」を受注したと発表した。受注したのは、電気自動車のごみ収集車2台と電池ステーション1基で、収集車は南部生活環境事業所（川崎市）、電池ステーションは浮島処理センター （同）でそれぞれ使用される。ZeroEはまず、ごみ焼却炉の廃棄物発電で得られる電力を敷地内の電池ステーションに送電して電池を充電する。この充電した電池を収集車に搭載し、廃棄物収集に利用する。また電池ステーションを、災害対策拠点や避難所での非常用電源にも活用できる。川崎市浮島処理センターの焼却炉は、出力1万2500kWの発電能力を持ち、同社が設計施工して平成7年に稼動した。電池ステーションでは約3分で電池を交換できるため、一日の走行距離を確保しながら、効率的に廃棄物を収集できる。同社は2016年3月からZeroEの実証を進めてきており、今回が国内での初採用となった。