東京商工リサーチは9月3日、太陽光発電事業会社のかぶちゃんメガソーラー(長野県飯田市、平成21年11月設立)が事業破綻したと報じた。負債額は債権者1874名に対して28億5237万円とされる。同社の事業破綻は事実上の親会社、ケフィア事業振興会(東京都千代田区、平成21年9月設立)の事業破綻に連鎖したもの。両社は同日、東京地方裁判所が破産手続き開始を決定しており、それに先駆けて7月にはケフィアグループの被害対策弁護団が結成されている。また8月31日には、消費者庁が「債務の履行遅延」などを理由に注意を喚起していた。同社の調査によると、かぶちゃんメガソーラーは太陽光発電事業のパネルオーナーを外部から募集する形で資金調達や設備運営を行っていた模様。顧客は、10年間の所有権を持つ太陽光発電パネルを1枚5万円で購入し、年間7200円の売電収入と2500円の償却買い戻し価格の計9700円が10年間支払われる契約だったという。この形式で、長野県一帯で1~5期に分け、20か所に太陽光発電設備を建設する計画だった。最大出力の案件は飯島町田切(1225.20kW)の設備で、大半の設備は出力1MW未満のものだった。しかし、ケフィアグループは本来顧客に所有権があるはずの発電設備の不動産や賃借権を売却したり譲渡しており、内情は自転車操業が続いていたと見られる。
2018/09/05 ニュース
かぶちゃんメガソーラー、負債額28億円で事業破綻
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