岩谷産業は8月27日、中央研究所(兵庫県尼崎市)の水素研究設備をリニューアルしたと発表した。同研究所は2013年4月に開所しているが、水素ステーションの安全性の追求や建設コストの低減などで、より高度な評価試験に対応する必要が生じた。そこで、同研究所の液化水素研究設備と超高圧水素ガス研究設備の設備仕様や構成を見直し、研究機能を強化した。その結果、両設備では熱サイクル試験や液化水素流通試験など、7種類の試験が実施できるようになった。リニューアルでは、国内で唯一の極低温と超高圧の水素研究設備を、国内最高レベルの試験が可能な環境へ整備した。また、配管や機器に用いられる金属材料の水素脆性を調査できる「水素適合性材料評価研究設備」も導入した。同社は今後、大学や試験研究機関との共同研究などから水素関連技術の開発を更に加速するとしている。
2018/08/29 ニュース
岩谷産業、自社の水素研究所機能を強化
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