2018/08/27 ニュース
京セラ、VPP実証で東電グループのプラットフォームを活用

 京セラは8月22日、今年11月から需要家側のエネルギーリソースに合わせた蓄電池の最適制御を検証すると発表した。同社のヴァーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業として実施するもので、東京電力グループのエナジーゲートウェイ(EG)が保有するIoTプラットフォームを活用する。同社はまず、蓄電池とEGの高精度電力センサーを一般家庭に設置する。 EGはこのセンサーで収集した太陽光発電システムや蓄電池、住宅内の総消費電力量などの需要家側エネルギーリソースデータを同社に提供する。また、住宅内にある家電ごとの消費電力量も提供する。 これらのデータから、同社は蓄電池の最適な充放電制御を検証し、家電ごとの詳細な消費パターンを把握する。同時に、需要家側エネルギーリソースのグルーピングを行い、需要家の節電で創出される節電容量の確定精度を改善し、一般送配電事業者向けに調整力を創出する。将来的には、両社で需要家側のエネルギーリソースデータを分析し、電力利用の効率化などのソリューションを提供するため共同で検討を進める。この実証事業は、経済産業省が実施する「需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業」の一環として実施される。