2018/08/17 ニュース
多摩川HD、FIT制度の認証遅れなどで再エネ部門が損失

 多摩川ホールディングスが8月10日に公表した平成31年3月期第1四半期連結決算によると、同期の業績は売上高7億5100万円(前年同期比11.4%増)、営業損失1800万円(前年同期は3200万円の営業損失)、経常損失8000万円(6000万円の経常損失)、当期損失7700万円(7200万円の当期損失)と、前年同期同様の赤字決算となった。損失は 電子・通信用機器事業が損失を計上したことなどが影響した。同期の再エネシステム販売事業は、太陽光発電設備などの分譲販売に注力。受注高2800万円(169%増)、売上高1億200万円(286.5%増)、セグメント損失1600万円(4600万円のセグメント損失)となった。改正FIT法での認証手続きが遅れたことなどが響いたと見られる。一方、再エネ発電所事業は売上高1億8900万円(74.1%増)、セグメント利益7700万円(50%増)と好調に推移した。下関市、館山市などで稼働中の各太陽光発電設備が順調に稼動したほか、長崎県五島市の大規模太陽光発電設備が同期から稼動。静岡県島田市のソーラーシェアリング発電設備も本格的に売電が開始し、収益に貢献した。通期は全社で売上高51億8600万円(59.3%増)、営業利益2億3900万円(349.2%増)、経常利益2200万円、当期利益1400万円を見込む。