2013/06/10 ニュース
集光型太陽光発電、平成32年に全世界での採用数が20%増に
  データリソース(東京都港区)は、英国の市場調査会社グローバルデータがまとめた市場レポート「世界の太陽光追尾装置調査:2020年までの世界市場規模、平均価格、競合環境、主要国分析」を発売した。全187ページの構成で、シングルユーザーライセンスは3995ドル。
 
 レポートによると、太陽光発電設備で常に太陽の方角を向くようにする太陽光追尾装置は、平成21~24年の3年間で434MWから1997MWに導入件数が増加した。昨年全世界で導入された太陽光追尾装置は998MWで、太陽熱を集め、その熱で水を蒸発させて蒸気タービンを回す集光型太陽熱発電は953MWと、それぞれ太陽光追尾装置の設置数の50%と47.7%を占めている。グローバルデータの推計では、集光型太陽光発電は平成32年に採用数が20%増加するとされる。
 
 平成24年には、世界で採用された太陽光追尾装置の92%が最も一般的な単一軸式トラッカーだった。一方、二軸型太陽光追尾装置も大きな成長が見込まれており、平成32年の太陽光追尾装置の28%を占めるようになると見られる。市場別の動向では、昨年スペインが主要太陽光発電計画で追尾装置を採用し、422MW分で採用したため、採用シェアの42.6%を占め最大の市場となった。次いで米国が26.4%で第2位となり、第3位はイタリアの7.0%だった。