2018/06/04 ニュース
豊田通商・中部電力、EVを活用しV2Gアグリゲーター事業を実証

 豊田通商と中部電力は5月30日、資源エネルギー庁の補助事業「V2Gアグリゲーター事業」で、29日に補助金交付決定を受けたと発表した。同事業は、「平成30年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金」に含まれるもの。V2Gとは、電動車の車載蓄電池で、充電・蓄電した電力を電力系統に供給(逆潮流)する技術を指す。今回の実証では、V2Gの受給調整力の提供や、供給力シフトの実現可能性を検証する。このため、複数台の車載蓄電池を束ねて充放電を制御するV2G制御システムを構築し、愛知県豊田市の駐車施設に設置して実証試験を行う。V2Gの制御システムは豊田通商が開発し、米ヌービー製のV2Gサーバーと充放電器を連携させシステム化する。これで豊田通商は、アグリゲーターとして構築したシステムで電力系統に調整力を提供する。電力系統への影響評価などでは、中部電力が電力会社の立場から参加する。米ヌービーには、豊田通商が昨年12月に出資参画している。