昭和シェル石油が5月9日に発表した2019年3月期第1四半期連結決算によると、同期の業績は売上高6018億400万円(2017年12月第1四半期比19.6%増)、営業利益318億6600万円(40.7%増)、経常利益327億3300万円(35.5%増)、当期利益234億2600万円(66.2%増)の増収増益となった。なお、同期は決算期変更の経過期間となっているため、2019年3月期は1月1日~2019年3月31日の15か月間となる。
主要3部門中、エネルギーソリューション事業の業績は売上高212億円(4.6%減)、営業損失24億円(6億円の増益)と減収で終わった。太陽電池事業で国内住宅向けなどにシフトし、原材料コストの削減などに注力しているという。国内住宅向けの新製品として、パネル出力が180~185Wの新製品「SmaCIS(Sタイプ)」を1月に発売した。生産面では、昨年9月に東北工場で、12月に宮崎工場でそれぞれ生産を停止し、国富工場に集約した。一方、電力事業は、自社発電所が安定的に稼働し収益に貢献した。電力販売では、昨年9月に従来の東京電力管内に加え、東北、中国、九州で順次販売を開始した。今年になってからは、関西、四国でも販売を開始し、エリア的には全国の92%をカバーできている。通期は全社で売上高2兆6000億円、営業利益980億円、経常利益980億円、当期利益660億円を見込む。