イオングループは、5月31日に開店した新店舗「イオンモール大阪ドームシティ」に、太陽光発電設備とガスコージェネレーション設備を設置した。大阪ガスと協働して設置したもので、地域の防災拠点としての役割と、環境負荷を減らすエネルギーシステム構築の両立を図った。これにより従来店比で約40%のCO2排出量を削減する。
ガスコージェネレーション設備は出力815kW、総合効率75.2%のものを屋上部分に2台設置。停電時の非常用電源として食品売り場や防災用コンセントの電源に活用するほか、通常時は店舗全体の3分の1の電力を賄う。防災用コンセントは店内の約200か所に設置した。また、稼働時に発生するコージェネの排熱は、店舗内空調のエネルギー源として利用する。それでも余った排熱は大阪ガスの地域冷暖房設備に送り込む。これでエネルギー総合効率70%の達成を見込む。
さらに、電源自立型ガスヒートポンプエアコンの「エクセルプラス」を導入。4階フードコートの停電時に照明のバックアップを行う。太陽光パネルと発電機能付ガスヒートポンプエアコンを組合せた「ソーラーリンクエクセル」ではダブル発電を行い、電力供給の安定化とCO2排出量の削減を狙う。この2種類の設備の導入は、全国の商業施設でも初めてという。